98: ◆6RLd267PvQ 19/07/06(土)04:23:42 ID:Uc0

~時は、少しだけ前に遡る~

Side ネネ

楽しい時間って、どうしてあっという間に過ぎていくんだろう。

看護師「ネネちゃん、もう面会時間、そろそろだから」

ネネ「あっ、はい……わかりました」


しおん「お姉ちゃん……いっちゃうの?」

ネネ「しーちゃん……ゴメンね、でも、決まりだから…」

しおん「……あーあ、病院ってつまんないよね。自由に遊んだりできないし、ご飯も…お姉ちゃんの作るのの方が絶対美味しいんだもん」

ネネ「ダメよ、ちゃんとバランス考えて作られているんだから、ちゃんと残さず食べなさい」

しおん「ん…わかってまーす。でもね、お姉ちゃん、こっそりまた差し入れに作ってきてよ、サンドイッチとかでいいから……」

ネネ「もう、しーちゃんったら……」クスッ

看護師「ネネちゃん?」

ネネ「はーい! じゃ、行くね。」

しおん「うん。…あのね、お姉ちゃん」

ネネ「?」

しおん「……ムリ、しないでね」

ネネ「……しーちゃん?」


99: ◆6RLd267PvQ 19/07/06(土)04:23:55 ID:Uc0

その時の妹の、寂しそうな、辛そうな顔を見て……でも私は、それが一体何を思っての表情なのか、察することができなかった。

ただ、1日に必ず訪れる、別れが寂しくて。

『時間が止まっちゃえばいいのに』なんて。
そんな事を考えていた。